Wednesday, June 7, 2006

Bruce Weber × Kirsten Owen, Stella Tennant, Tanga Moreau & Danielle Zinaich - Versace Ad Campaign -








Bruce Weber (ブルース・ウェーバー)
1946年にペンシルベニア州 (Commonwealth of Pennsylvania) 南西部にあるウェストモアランド郡 (Westmoreland County) のグリンズバーグ (Greensburg) で生まれた。
写真家、映画監督。

オハイオ州 (Ohio) 中部にあるリッキング郡 (Licking County) のグランヴィル (Granville) のデニソン大学で演劇を学んでいたが、20歳でニューヨークへ移り、ニューヨーク大学 (New York University) で映画製作を学んだ。
写真を撮り始めたウェーバーはリチャード・アヴェドン (Richard Avedon) に撮った写真を見せたところ、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ (The New School for Social Research, NSSR) で写真を学んでみてはどうかというアドバイスを受けたという。
その後ダイアン・アーバス (Diane Arbus) にNSSRで教鞭を執っていたリセット・モデル (Lisette Model) を紹介してもらい、1960年代はNSSRで写真の研究に打ち込んだ。
ウェーバーは1982年にオハイオの地方紙の取材で私はダイアン・アーバスとリセット・モデルに1つの重要なことを学んだ、それは

"To take photographs you need courage."

ということだと語っている。

1973年にフローティング・ファンデーション・オブ・フォトグラフィ (The Floating Foundation of Photography) で開かれたグループ展に参加し、これが最初の展示会となった。
翌1974年にはニューヨークのレイザー・ギャラリー (Razor Gallery) で初の個展を開催。
1970年代後期になると、 ウェーバーはラルフ・ローレン (Ralph Lauren) やカルヴァン・クライン (Calvin Klein) の広告写真に携わるようになる。
広告写真、ファッションフォトの世界で活動していたブルース・ウェーバーが注目を浴びるきっかけとなったのは1982年8月、タイムズ・スクエアのビルボードにデカデカと貼り出された若いマッチョな男性が上半身裸の下着姿というカルヴァン・クラインの下着広告で、当時は男性のヌードがおおっぴらに出回るなんてことのない時代であったこともあって大きな話題となった。
この広告写真でウェーバーの名前は広告、ファッション、あるいはアメリカ国内を越えて拡がっていき、以後、1980年代の商業写真はブルース・ウェーバー的な表現に支配されることになる。

このウェーバー現象については、1980年代末にJICC出版から出た 『現代写真・入門』 に高橋周平によるやや詳しい記事があり、そこから所謂 「パクリ」 問題に話を広げていく内容は今読んでも面白い。
ネット環境により、様々な時代の様々な情報にアクセスすることが比較的容易になった現在、その記事を、様々な領域で盛んに行われている 「パクリ」 検証と照らし合わせながら読むとなお面白く読むことが出来るので、興味のある方は古本屋で探して一読してみるといいだろう。

ポストしたのは1997年にmax誌に掲載された Versace の広告キャンペーン。
起用されているモデルは、カースティン・オーウェン (Kirsten Owen)、ステラ・テナント (Stella Tennant)、タンガ・モロー (Tanga Moreau)、ダニエラ・ジナイチ (Danielle Zinaich) + 名前の判らない――もしかすると判るかも知れないけど興味が無いので調べていない――男性モデルたち。


Ad Campaign: Versace
Season:
Magazine: max
Issue: December 1997
Title:
Photographer: Bruce Weber
Model: Kirsten Owen, Stella Tennant, Tanga Moreau & Danielle Zinaich
Stylist:
Hair:
Make up:


Wikipedia - ブルース・ウェーバー
Stella Tennant - Bellazon
Tanga Moreau

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